記事 No_25
2026.07.31
できないことより、できることを見る
支援の現場では、「何ができないか」に目が向きやすいものです。
もちろん、安全に生活するためには、苦手なことや支援が必要な部分を把握することは大切です。
しかし、それだけでは、その人が本来持っている力や可能性を見落としてしまうことがあります。
例えば、
- 計算は苦手でも、丁寧に清掃ができる。
- 長時間の作業は難しくても、決まった手順を正確に繰り返すことができる。
- 人前で話すことは苦手でも、あいさつや笑顔で人を和ませることができる。
- 集団活動は苦手でも、一人で集中して取り組む力がある。
人には誰でも、「苦手なこと」と「得意なこと」があります。
支援の目的は、苦手なことだけを改善することではありません。
その人が「できること」を見つけ、それを伸ばし、自信につなげていくことも、とても大切な支援です。
「できた」という経験は、小さなことでも自己肯定感につながります。
そして、その積み重ねが新しいことへの挑戦や、「もう少し頑張ってみよう」という意欲を育てます。
私たちは、一人ひとりの「できること」を大切にしながら支援を行っています。
支援者が先回りしてすべてを行うのではなく、「ここは自分でできる」「ここは少し手伝えばできる」という場面を見つけ、その人の力を引き出すことを心掛けています。
「できないこと」を探すより、「できること」を見つける。
その視点が、その人らしい生活や働く喜び、そして成長につながっていくと私たちは考えています。
利用者一人ひとりが持つ力を信じ、その可能性を広げていくこと。
それが、私たちが大切にしている支援の考え方です。
