見方を変える ― リフレーミングという考え方
私たちは日々、人や出来事を「こういう人だ」「これは苦手だ」と無意識のうちに決めつけてしまうことがあります。
しかし、少し見方を変えるだけで、その人の印象や可能性は大きく変わることがあります。この考え方をリフレーミング(見方を変えること)といいます。
例えば、
・「落ち着きがない」→「行動力がある」
・「頑固」→「自分の考えをしっかり持っている」
・「慎重すぎる」→「失敗しないようによく考えている」
・「おしゃべり」→「人との関わりが好き」
・「マイペース」→「周囲に流されず、自分のペースを大切にできる」
どちらも同じ行動を見ていますが、見方を変えることで、その人の持つ強みが見えてきます。
もちろん、困っていることをそのままにしてよいという意味ではありません。
例えば、「席を離れてしまう」という行動があれば、その背景や理由を考えながら、安全に過ごせる方法を一緒に探していく必要があります。
その一方で、「行動力がある」「興味を持ったことには積極的」という強みを活かせる場面があるかもしれません。
私たちは、困りごとだけを見るのではなく、その人が持っている力にも目を向けることを大切にしています。
「できないことを減らす」だけではなく、「できることを活かす」。
その積み重ねが、自信や意欲につながり、その人らしい生活や「働く」ことにも結び付いていきます。
支援とは、すべてを代わりに行うことではありません。
本人ができることまで支援者が行ってしまうと、せっかく持っている力を発揮する機会が少なくなってしまいます。
だからこそ私たちは、「何ができないか」ではなく、「何ならできるか」「どうすればできるか」という視点を大切にしています。
少し見方を変えること。
それが、一人ひとりの可能性を広げる第一歩になると、私たちは考えています。
